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2016年1月31日
ジョブズの名言4
スティーブ・ジョブスの名言
「で、君のアイデアは?」
オレゴン州ポートランドのリード大学(カレッジ)を半年で中退して一年をニ
セ学生として過ごしたジョブズは、ゲーム会社のアタリ社に下級エンジニアとし
て採用された。長髪に裸足で社内をうろつき、性格も特異で、同僚の受けは悪か
った。
しかし、ジョブズは大学をドロップアウトして禅にかぶれた単なるヒッピーで
はなかった。友人のウォズニアックが組み立てたアップルⅠに、個人がコンピュ
ータを所有する革新的な意義を見出していたのだ。
同じく商品化をもちかけられたヒューレット・パッカードでさえ、その意味を
理解することはできなかった。
アメリカの青年は自分の会社をつくることが大きな夢だが、ジョブズの場合、
その夢にパソコンという具体的なアイデアが結びついていた。だから後年になっ
て、「成功の秘訣は?」「自分も起業したい」と尋ねてくる若者に、ジョブズは逆
に「それは素晴らしい。で、君のアイデアは?」と聞き返していた。まともな答
えが返ってくるのはまれだった。だから「皿洗いでもいい、とにかく仕事に関わ
っていけ。情熱をもって取り組めるこれという仕事を求め続けるんだ」と諭し続
けた。仕事を好きだと言えることが生きる原動力になることを、ジョブズはアッ
プルを追放中に痛いほど学んでいた。